POSレジ 基礎知識
POSシステム・POSレジとは?
機能・特徴・メリットや歴史と動向
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POSレジ(POSシステム)とは
集計機能を有する高機能レジシステム
POSシステム・POSレジを利用したデータ分析で、経営のスピードを加速する
OS(ポス)とは、”英語:Point of sale”の略で、直訳すると「販売時点」という意味であり、
POSシステム(ポスシステム)を指して販売時点情報管理といわれています。
POSシステムやPOSレジは、略してPOS(ポス)と呼ばれることもあります。
POSレジ(POSシステム)は、売上が発生する(お客さまが商品をお買い上げになる)時点で、買上げ商品の値札に付与されているバーコード情報をスキャナー(読み取り機)で瞬時に読み取り、その商品の部門・品名・価格などを画面に表示しレシートに印刷して、同時にレジ本体の記憶部(メモリー)に各種情報を記録するものです。
POSレジの役割と歴史
各業界で、POSシステムの持つ役割は多岐にわたっています。例をあげると、小売業界におけるPOSレジの役割は、販売時点の精算処理をはじめ、商品、在庫、顧客管理に至るまでの重要な機能を果たすものとなっています。
小売業におけるPOSレジ導入の最大の目的は、在庫を適正化し売上と利益の極大化を図ることにあります。
上述の業界において今や欠かすことのできないPOSレジは、1890年代に米国から輸入されました。
その後、1910年代に百貨店に広く導入されて以来、スーパー、コンビニをはじめ各業界に広く普及しました。
そしてビジネスにおけるITの重要性が増すとともに、日本でも独自の進化を遂げています。
POSレジ・POSシステムの最新動向
例えば、日本では現金決済が主流ですけれど、その現金決済を管理する自動釣銭機は、POSシステムの一部としてレジと連携してスーパー、ドラッグストアなどの小売業界に、セミセルフレジ、セルフレジ、電子タグRFIDを利用した無人レジなどにいたるまで、国内においてすっかりと浸透しました。精算機に連携する多くのPOSシステムは、一体型タイプ、PC、タブレットが利用されているようです。
今では医院、クリニック等の医療界にまで範囲を拡大しています。病院などのより大きな医療機関においては、自動釣銭機と並んで自動精算機(支払機)も数多く導入されており、会計窓口の自動化を目指して、時代は動いているようです。患者様がセルフで自動会計し、スタッフが現金に触わることがないセミセルフレジにも、関心が集まっています。このような医療業界向け精算システムにおいて、電子カルテ・レセコンとのシステム連携が特長の一つとなりました。
現金決済に加えてクレジットカードや電子マネーなど、キャッシュレス決済への対応が2020年に向けて推進されました。
2020年以降から2023年現在もコロナ禍の影響で「非接触モデル」のセミセルフレジ・セルフレジとともにキャッシュレス決済がさらに加速しています。「キャッシュレス」は、レジとクレジット・電子マネー決済端末等を連動させて、精算時にPOSレジとキャッシュレス決済端末側それぞれに、同じ合計金額を入力するなどの2度打ちをすることなく、POSレジから同端末へ取引データを送ることができます。
POSシステム導入後も、時代の流れに沿って同システムは刷新されていきます。たとえば、コンビニエンス大手3社では、「スタッフ負担軽減」「操作の簡素化」をキーワードに、2017年から2019年にかけてハード・ソフトともにより進化したPOSシステムが採用されました。この傾向は、現在もより強くなっており、2023年以降もスタッフの負担を軽減するという意味合いにおいて、POSレジの「操作性」や「使い心地」といった点が業務効率を上げるポイントになるといえるでしょう。
POSレジが活用される業界・業種
コンビニエンス業界以外にも、さまざまな業種・業界でPOSシステムが普及し、発展を続けています。
たとえば、ポスコでは次のような業種・業界においてPOSシステムを活用いただいております。
流通小売業・サービス
- ファッション/アパレル(SPA:アパレル製造小売業含む)
- ホテル・旅館売店
- テーマパーク/観光施設みやげ販売
- スクール/教室運営
- カー/バイク用品販売・修理
- イベント、エンターテイメント/プロスポーツ等試合会場
- リユースリサイクル販売/買取
- 観光農園
医療業界(病院・クリニック、薬局)
POSシステム導入のアドバンテージを高める方法
近年、ユーザーが使用している現行の基幹システム(管理システム)、言わずと知れたECサイト、医療機関において、ご使用中のあるいはご使用が予定されるレセコン・電子カルテソフト等とポスコのPOSシステムを連動するケースが増えています。これは、既存の管理システムと実店舗のPOSシステムとを連携することによって、さまざまなメリットがあることがあげられます。管理システムの統一、データ入力業務・報告書作成業務の省力化、管理コストの削減、顧客へのサービス向上など、POSシステムと外部システムとの連携によって、管理・コスト・顧客サービス面等において、高効率化をはじめサービスの向上等多くのベネフィットを享受することができるようになります。平たく言うと、POSシステムを他のシステムと統合することが、より運用を合理化します。
POSは、商業取引を自動的に支援し、ビジネスのデータ分析を支援してより大きな成功へと導くことができるのです。
POSレジのデータを集計分析し、店舗在庫の回転数の向上を図って売上商品を管理
POSレジ本体に記録された販売データを集計分析し、売れ筋商品や死に筋商品を正確に見つけ出す。そして一日でも早く商品を補充。不良在庫商品は値下げで処分するなど、流通・小売業界において、店舗在庫の回転を図ることが、POSシステムによる売上商品管理における手法の一つでもあります。
POSシステムを活用して、売上の確保や顧客満足度をアップ
いつ、どこのお客さまがどんな商品を買っていただいたか等を記憶させ、集計することによりお客さまに対するサービスの向上を図ることや、販売データを分析して売上の確保や顧客満足度を上げることができます。
大型店や全国チェーン店の出店もあり、客数の減少、デフレ等による客単価の低下と厳しい情勢が続いているともいわれる中、POSシステムの活用により、商品管理と顧客管理を推進し、事業の効率化と積極的経営に切り替えていくことが賢明であり、急務であるといって過言ではないでしょう。
POSシステムの集計・分析機能の活用法
POSシステムで在庫の適正化
過剰在庫になった商品は、どこの店舗にもあるでしょう。過剰在庫を早く見極めてその在庫を減らしていくことが重要です。
在庫の適正化によって、コスト削減・業務の効率化が可能となります。
POSシステムでわかる商品回転率とは?
一定期間に手持ちの在庫が何回転したか、その比率を”商品回転率”といいます。
小売業や卸売業において、経営効率を考える上で大切な指標となります。
POSシステムで見る交差比率とは?
商品回転率と粗利率を掛け合せた指数を”交差比率”といい、この交差比率により商品の貢献度を把握することができます。
この”交差比率”が高いほど、お店にとってより大きく貢献している商品と推測できます。
言い換えると、交差比率を見ていくことで、効率よく儲けさせてくれる商品を見つけることが可能となります。
このような視点でお店の商品を見ていくと、売り場の作り方にも応用できるのではないでしょうか。たとえば、ポスコの当該POSシステムでは、商品の交差比率の高さに応じて数段階にランク分けされ、記号で表示されます。
過剰在庫を圧縮し品目ごとに売上に応じた仕入をおこなうことで、商品回転率が上がってきます。商品回転率が向上することにより、商品のお店への貢献度をあらわす交差比率も上がることになります。
このようにして現在の余剰在庫を見極め、在庫を適正化することにより資金を確保し、その資金を売れ筋商品や目新しい商品の仕入に充てることもできるのです。
POSシステムの活用により
在庫の適正化をはじめ、オペレーションの簡素化、
コスト削減、事業の効率化を実現できるようになります。
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